辞書の意味
「精神論」という言葉を、辞書で調べてみました。
【精神論】の解説
⇒ 精神主義 2
【精神主義】の解説
1 物質的なものよりも精神的なものに優位性を認める立場。
2 精神力を集中的に駆使すれば、物質的諸事象を統御できるとする考え方。精神論。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
とあります。
別の解説では、
【精神論】
事実や数字に基づいた客観的、論理的な考え方ではなく、精神と物質の関係に対する主観に依存する物事の考え方。「根性論」などと類似した表現であるが、「根性論」は精神的なものの中でも根性のみに絞った表現である。精神論の代表的な例としては、「やる気があれば何でもできる」「願えば必ず叶う」などの考え方がある。
実用日本語表現辞典
とあります。
この解説で、分かりますか?
分かる方(分かっている方)には分かるのかもしれませんが、私には分かるような分からないような…
分かると言えば分かりますが、ピンと来ない記述もあります。
と同時に、疑問がひとつ湧いてきました。
人によって解釈が違う!?
辞書で調べてもこういう解説ならば、「人によって解釈に違いがあるのでは?」という疑問です。
なので、身近な人にちょっと聞いてみました。
「精神論って、何?」「精神論って、どういうもののことを言う?」という感じで。
すると、ちらほら出てきたのが
「精神的なことについての理論」のようなシンプルな回答です。
自分の周りだけで何人か出てきたということは、世の中全体では、そういう解釈の人がかなりいるのでは?と感じました。
長くなると分かりづらくなる
言葉の定義を考える上で大切なことは、その言葉を使う際に物事が進展しやすくなることだと私は考えています。
厳密さよりも、例えば話を進めやすいとか、行動に移しやすいとか、そういう観点です。
「精神論」という言葉に関しては、そもそも「精神」「精神面」「精神的」という言葉自体が抽象的で、共通認識を持つのが難しいものです。
また、どの程度「精神」を重視していると「精神論」なのかという点も定義に入れると、説明が長くなって、どんどん分かりづらくなります。
できる限りシンプルに
以上のようなことを踏まえて、このブログでは、できる限りシンプルに定義することにしました。
このブログにおいて「精神論」とは、「精神的なことに関する意見や理論、考え方」と定義します。
つまり、「精神」についての「論」は、すべて「精神論」とする定義です。
以上のような前提のもとで、関係する記事を読んでいただければと思います。