言葉の解釈

「セカンドベスト」とは?

 

実用時のニュアンス

 

『セカンドベスト(second best)』

 

この言葉を辞書で調べてみると、

最善ではないが、その次ではあること。次善。二流。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

とあります。

 

「セカンド(=2番目)」の「ベスト(=最善)」で、言葉通り「最善ではないが、その次ではあること。次善。」と分かりやすいですね。

 

辞書の意味としては上記の通りですが、私は日々の実用においては少し違ったニュアンスで使っています。

 

私が意図している意味合い

最善と感じる選択見過ごせない問題・・・・・・・・を含んでいる場合に、最善をやめて、次善を選ぶこと。』

 

つまり、

単に最善を得られないから「最善ではないが、その次ではあること。次善。」を選ぶという意味合いではなく、

問題・・を避けること」に重きをおいて、その為にあえて「最善ではないが、その次ではあること。次善。」を選ぶというニュアンスです。

 

例えば「ダイエット」で考えてみます。

即効性があってとても楽な方法があるとします。

非常に魅力的です。

気持ちとしては、とてもかれます。

誘惑にられます。

でも冷静に考えると、それは

ひどく健康を害する・・・・・・・・・恐れがあるようです。

こんな場合にはその魅力的な方法はやめて、その他で一番いいもの(一番増しなもの)を選択していこうとする考え方です。

 

理解としては難しくないですよね。

ただ実際やるとなると、だいぶ話が違ってきます。

 

「ベスト」の誘惑は思っている以上に手ごわい

 

他人事で客観的にものが言える時や、自分事でも実際にその状況に直面していない時には、冷静に頭で考えられるので何てことないかもしれません。

ところが、いざ自分がその状況に直面してやるとなったら、心が強く影響してくるのでそう単純にはいかないものです。

誘惑に負けそうになるのではないでしょうか。

 

仕事や経営でこの考え方を適用し、即効性のある魅力的な手段、方法、あるいはノウハウやテクニックをやめてその他で一番いいもの(一番増しなもの)を選ぶというのは、当初の皮算用(=評価や収入など)を諦めることにもつながるので、その手ごわさはダイエット以上ではないかと思います。

さらに、周りの人たちがそろってその魅力的なことをやっている場合には、「考えすぎかなぁ?」「自分が間違っているのかなぁ?」と自分の判断を疑う気持ちも膨らんでくるため、「無難に周りと同じことをやっておこう」となっても不思議ではありません。

 

それでも何らかの問題・・・・・・を経験から察している場合には、なんとか持ちこたえたいところです。

 

『セカンドベスト』実践の動機・原動力は、『固有の教訓』

 

そんな局面では、『セカンドベスト』の意義に立ち返ることだと思います。

 

『セカンドベスト』の意義

見過ごせない問題・・・・・・・を避けること』

※私が考える実用的解釈です。世間一般の普遍的解釈ではありません。

 

『セカンドベスト』の実践につまずいてしまう多くの場合、世間の「こうした方がよい!」「こうするべき!」「こうするのが当たり前!」といった風潮(空気)に飲まれて、『セカンドベスト』の発想自体飛んでいるものです。

『セカンドベスト(=見過ごせない問題・・・・・・・を避けるために、あえて次善)』の考え方を思い出すだけでも、少し落ち着くのではないでしょうか。

 

そして、世間や周りの人たちは別として

『自分(自社)には、次善の選択をするだけの問題・・があるのでは?』

という根本的な問いを自分自身にぶつけることで、現実に即した方向性が浮き彫りになってくると思います。

 

この根本的な問いに対して、いろいろ葛藤しながらも

『やはりそれほどの問題・・・・・・・がある』という回答に行き着くならば、その問題・・・・を何度も何度も再認識して、何度も自分に言い聞かせて、次善の選択でやりくりしていく流れになるでしょう。

 

一方、頭ではそれなりに問題・・と感じていても、

心や体の本音としては即効性皮算用、あるいは周りと同じ無難さに軍配が上がるようであれば、あえて次善の選択に取り組んでいく動機・・原動力・・・が弱いため、当初の流れのまま進んでいくと思われます。

 

最終的にどういう流れに行き着くかは、それぞれに違ってきます。

問題・・を見過ごせるか見過ごせないか、最善を譲れるか譲れないか、次善を甘受できるかできないかは、主観的な側面を多分に含みますから。

過去に強烈な痛み・・・・・うんざりするほどの回数・・・・・・・・・・・を実際に味わっているほど、心や体が自分を戒める傾向は強くなります。

 

このブログは、『セカンドベスト』の発想を土台としています。

日頃見失いがちな『セカンドベスト』の発想を思い出す機会として、活用していただければ幸いです。

 

また、ピンと来る内容のものは、もしかしたらご自身にも当てはまる問題・・かもしれません。

 

風潮に飲まれて、自分(自社)にとって切実な問題・・・・・を見過ごしていないか!?』

無数の正論に圧倒されて、痛い思いをして得た固有の教訓・・・・・を見失っていないか!?』

周りとのギャップに尻込みしてしまうけれど、やはりセカンドベスト(=見過ごせない問題・・・・・・・を避けるために、あえて次善)が自分の現実的ベストじゃないか!?』…

 

そんな風にあれこれ思いをめぐらせながら、皆さんそれぞれの問題意識・・・・押さえ所を、浮き彫りにしたり再認識したりするきっかけにしていただけたらとても嬉しいです。

 

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