『ドラッカー名言集 仕事の哲学』より。
努力では習得できない資質とは
習得することができず、もともともっていなければならない資質がある。
他から得ることができず、どうしても身につけていなければならない資質がある。
才能ではなく真摯さである。………『現代の経営』
出典:P.F.ドラッカー(2003)『ドラッカー名言集 仕事の哲学』 ダイヤモンド社 p.42
今日は、「真摯さ」について。
「真摯さ」の意味
まず「真摯」の意味を調べると
しんし【真摯】
まじめで熱心なこと。また、そのさま。
出典:デジタル大辞泉 小学舘
とあります。
この「真摯」という言葉は、ドラッカーさんが著作の中で使っていた「integrity(インテグリティ)」という言葉を訳したものです。
翻訳者の上田惇生さんは、「integrity」を「真摯さ」と訳しました。
「integrity」を調べてみると
integrity 別表記:インテグリティ
「integrity」とは、「高潔、誠実、正直」の意味を持つ英語表現であり、他にも「品位、完全性、全体性」などの意味も含まれている。
出典:実用日本語表現辞典
「business integrity」とは
「business integrity」とは、「誠実さ」を重要視した仕事や業務、事業を表す英熟語である。「business integrity」のある企業・個人事業主には、法律や社会規範を守ったり、取引先や株主、社員などに対して誠実な経営をしているといった特徴があると言えるだろう。
出典:実用日本語表現辞典
とあります。
「真摯」の意味は「まじめで熱心」とありますが、なんとなく文脈としては
「integrity(インテグリティ)」の解説のキーワード「誠実」を含んでいそうです。
共感・共鳴するか?
「真摯さ」に「誠実さ」のニュアンスも加味して、もう一度読んでみてください。
習得することができず、もともともっていなければならない資質がある。
他から得ることができず、どうしても身につけていなければならない資質がある。
才能ではなく真摯さである。
これを読んで、どう感じていますか?
何か感じるものはありましたか?
共感していますか?
あるいは共鳴して、突き動かされる何かを感じていますか?
もし感じるものがあったなら、まずその感覚を俯瞰してください。
頭ではなく、心や体が反応しているか確認してください。
ドラッカーさんの言っていることが正解というわけではありません。
相反する見解もたくさんあります。
現代社会では、無数の情報を入手することができます。
毎日いろんな人がいろんな見解を、ひっきりなしに発信しています。
それらの中から何を参考にし、何を抽出して、自分の道筋に活かすか。
それは個々人にゆだねられています。
どんな意見にも、だいたい相反する意見がたくさんあります。
賛否両論どころか、完全アウェイのようなことも珍しくありません。
理屈先行で考えていると、相反する情報や風潮にすぐに飲まれてしまいます。
まずは、非言語で心や体が反応しているか。
それを俯瞰してみてください。
風潮は風潮として…
私たちは過去の体験を、すべて言語化できるわけではありません。
痛い思いをして得た教訓を、いつも理路整然と語れるわけではありません。
ですが、心や体が反応する時は、きっと何かがあります。
共感、共鳴する情報は、きっと何かを示唆されています。
「まじめで熱心」「誠実」
近ごろはこういった資質について軽視する風潮もありますが、風潮と違っていても自分の感覚を否定しないでください。
何かを感じていたら、その感覚を大事にしてください。
自分の姿勢の問題として響いたのか?
スタッフ採用時の問題として響いたのか?
…
人によって違うと思いますが、
きっと何かが触発されているはずです。
風潮は風潮として肯定し、
ご自身の感覚も肯定してほしいと思います。

