黒丸尊治さんの著書『心の治癒力をうまく引き出す』より。

 人間は窮地に立たされると、必死の思いでそこから抜け出そうとする。その時、人間の心は、必死になればなるだけ柔軟性を失っていく。健康であれば、違った視点で物事を眺める余裕があるのに、病気になると、途端にそれができなくなる。
 入院している患者を病院に見舞う側は、ゆっくり休むいい機会じゃないか、と余裕でアドバイスができる。しかし、いざ立場が逆転して自分が病気になれば、病気で寝ている自分の状態を肯定することなど、なかなかできなくなってしまう。

出典:黒丸尊治(2004)『心の治癒力をうまく引き出す』 築地書館 p.33

 

窮地に立たされ、必死の思いでそこから抜け出そうとする時、人間の心は、必死になればなるだけ柔軟性を失っていく。

健康であれば、違った視点で物事を眺める余裕があるのに、病気になると、途端にそれができなくなる。

見舞う側は、余裕でアドバイスができる。しかし、いざ自分が病気になれば、自分の状態を肯定することなど、なかなかできなくなる。

 

人間のこういう特性を心得ていると、他者だけでなく、自分に対しても適切な対応をとりやすくなります。

 

私たちが窮地に陥るのは、病気の時だけではありません。

経営者の方は日々、ビジネスシーンで重責と闘っています。

 

余裕がなくなることは、日常茶飯事と言っていいでしょう。

心の柔軟性を失うことも、よくあることだと思われます。

 

そんな時、余裕がある状況の人から、いろいろ言われることもあるでしょう。

そして、自分に対して否定的な心境になることもあるでしょう。

 

しかし、それはそういうものです。

余裕がある状況の人は、そういうことを言ったりするものです。

余裕がない時は、後ろ向きになったるするものです。

 

大切なことは、悪化する可能性をできるだけ減らすことです。

自分を取り巻く場を調整することです。

 

自分の能力発揮の観点で、必要以上に逆境にしないこと。

自分の心や思考がより硬直してしまう人とは、できるだけ距離をとること。

 

どちらかが悪いわけではありません。

関係性として、ミスマッチなだけです。